桜 修 館 受 験 対 策 セ ミ ナ ー

第7回 桜修館受検対策  銀本の使い方 
〜 s i l v e r s t a r 〜

桜修館受検生のみなさん、こんにちは。

桜修館セミナー 講師の山田です。

みなさん、「銀本」はご存知でしょうか?

え?赤本じゃなくて?

銀本の存在を初めて知った受検生は今回、必見!

この動画(記事)を20回観ましょう。

銀本と赤本の違い

まず「赤本」と「銀本」の違いについてからいきましょう。

「赤本」は、各学校ごとの過去問が載っている本です。

桜修館であれば過去10年分の問題が載っています。

一般的に、声の教育社のものをさします。

解答用紙が必ず用意されていて、解説も詳しく書かれています。

赤本、過去問攻略は
第5回 桜修館受検対策 過去問攻略 〜 アリアドネの糸 〜 を観ましょう。

「銀本」は、全国の公立中高一貫校の過去問が1年分掲載されている本です。

正式名称は、みくに出版の『公立中高一貫校 適性検査問題集 全国版』です。

表紙が銀色なので「銀本」です。
(※私立版の算国理社もあります。)

ただし、問題数がとても多いので、載っているのは問題と解答例のみです。

解説や解答用紙はありません。

また、実際の問題用紙よりも文字が細かいです。

銀本の正しい使い方

銀本の取り組むタイミングや取り組み方を間違えると大変です。

銀本の正しい使い方を伝えます。

 

取り組むタイミング

”桜修館の赤本が完全に理解できた後”に取り組むこと。

もう一度言います。

何度も解いたとかではなく、理解できた後です。

基準は他の人に自分が教えられる、解説できるくらいです。

当たり前ですが、桜修館に最も似ている問題を出題するのは、過去の桜修館です。

他の学校ではありません。

だから、赤本の内容に不十分な点があれば、銀本をやる段階ではないでしょう。

 

取り組むときの姿勢:適性検査II

さて、赤本の理解が完璧で、「◯◯年の桜修館」といえばこの内容、と何も見ずにいえるようになっているとしましょう。

合格は目前です。

銀本で最後の仕上げに入りましょう。

適切なタイミングですが、取り組み方には注意が必要です。

それは、銀本のどの学校を解くときにも、”もしこれが桜修館で出題されたら”という仮定で解くことです。

たとえば桜修館の適性検査II大問2の社会、大問3の理科は、およそ5〜8行でまとめる記述問題が毎年出ています。

ですから、銀本の他の学校の記述問題で「30文字以内で」と書かれていても、条件を無視して桜修館と同じ5〜8行で解答するべきです。

銀本をそのまま使うのではなく、条件を変えて桜修館の擬似問題として使いましょう。

 

取り組むときの姿勢:適性検査I

適性検査I(作文)については、桜修館ではここ数年、現代および過去の日本の哲学者の考え方の読み取りに関する出題がなされています。

それに似た問題を出す公立中高一貫校は他に存在しないです。

公立中高一貫校で出題されている長文を要約の素材に使いましょう。

解いた後はどうすべきか

基本的に、細かい復習は不要です。

逆に言えば、解説がないと解答に至る流れがよくわからない受検生は、まだ銀本に取り組むべきではありません。

目安としては最速でも小6の夏休み、基礎固めが完了した時期でしょう。

なぜ銀本を使う必要があるの?

銀本を使う必要があるのは、以下の3点の理由からです。

 

①その年の適性検査の流行が確認できる

塾によっては、”対策テキスト”と称してかなり古い年度の過去問を解いていることもあります。

これは毎年テキストの内容を更新する余裕がないからです。

しかし、適性検査には流行り廃りが必ずあります。

例えばプログラミング教育がそうですし、英語教育がそうです。

これらは最近小学校で必ず教えるようになったので、しばらくは出題されやすいと思われます。

これらがどのようにして適性検査として出題されるのか、傾向を知ることができます。

 

②他校との比較で桜修館の特徴がわかる

桜修館の適性検査IIは大問3題構成ですが、大問4題、5題構成の学校もかなり多いです。

また、桜修館は条件整理の分野からの出題が毎年行われますが、
立体図形や平面図形を毎年出題する学校や、学校が位置する自治体に関する題材 ( ご当地問題 ) を好む学校もあります。

さらに、私立中学受験に出題されてもおかしくないほどのハイレベルな逆比の問題や細かい歴史理解を問う学校もあります。

これらに触れることを通じて、振り返って桜修館はどんな特徴なのか、受検生自身がより明確に自覚できるようになります。

 

③傾向変化に強くなる

桜修館では数年に1回、校長先生の異動に伴う大きな傾向変化があります。

傾向を変化させるにあたり桜修館の先生方が参考にするのが、他校の問題です。

他校の問題に触れることで、桜修館の多少の傾向変化に動じなくなるメリットがあります。

どの学校を解くべきか

受検生・保護者が最も気になるところかと思いますが、
受検生それぞれで変わってきます。

同じ都立の小石川や三鷹にチャレンジしたほうが良い受検生もいますし、さいたま市立浦和や、京都府立洛北を解くべき受検生もいます。

また桜修館のネタ元として有名な栃木県共通や長崎県共通が役立つ受検生もいます。

得手不得手は受検生によって違うからです。

大切なのは、自分がいま、銀本を使って何の能力を伸ばそうとしているのか、受検生自身が意識すること。

間違っても、塾で銀本が配布されたから、などという受け身状態で銀本に臨んでは良い効果が得られません。

銀本が全員に配布される日能研生は、この点、とくに気をつけましょう。

目的が明確でないのであれば解かないほうがマシです。

新井先生からの挑戦状

桜修館受検生へ!
新井先生からの挑戦状!
見たことのない適性検査問題を、時間を測って新井先生と点数を競おう!

※ 新井先生がすでに解いたことのある問題の場合、正直に伝えます。
  その場合、競う問題を選び直してください。

ルール①必ず、見たことのない問題にしてください。
    初見かそうでないかはできあがった解答を見ればわかります。

ルール②とく問題は挑戦者の指定でも可。ない場合は、
     新井先生の解いていない問題から1題選ばれる。

ルール③採点は山田先生立ち会いのもと公平に行われる。

ルール④新井先生と同点もしくは上回った場合、
    itunesカードまたは図書券がもらえる。

>> 次回は合否を分けた桜修館受検体験記 Part2

さぁ、しっかり対策を行い、
桜修館中等受験合格を勝ち取ろう!


受験相談・無料体験授業 今すぐお電話ください。