〜 第3回 桜修館作文攻略 〜
桜修館の作文は1000点中200点の配点です。
しかし、この200点こそ桜修館合否の鍵を握るのです!
それはなぜか?
理由は作文を苦手とする受験生が圧倒的に多いから。
点数の開きが大きいから です。
「 問題の意味がわからず1行も書けなかった 」
「 ただなんとか規定の字数を埋めただけ 」
そんな受験生を毎年多く見かけます。
もちろん、桜修館セミナーでは作文対策万全! 書けてない生徒はいませんが ( ^ ^ )
▶︎▶︎ 第1回の内容
第1回 桜修館受検、まずはここから! 公立中高一貫校とは?
▶︎▶︎ 第2回の内容
第2回 好成績を狙え!通知表 アップ 徹底解説!
報告書の点数の取り方
文章を書くのが苦手な子どもは多いです。
主語がない文、だらだらと句読点なく 何行にも続く文…。
理論的に文章を書くことは なかなか大人でも難しいです。
しかし、文章で情報や気持ちを伝える技術は
受検だけでなく一生役に立ちます。
また、考える力や感じる力のもとにもなります。
この機会にしっかりとした文章が書けるようにトレーニングしましょう。
■ 合格に必要な作文力
そもそも 合格点を取るのに何が必要なのか?
□ 文脈を読む力
□ 抽象と具体を 自在に転換できる言語能力
□ 分析から主張へと 展開できる論理性
そして
□ 45分という制限時間内に書き切る力
いろいろ問われていることが多いですね。
ただ、まとめると
ズバリ 「 自分の考えをわかりやすく語れる 」 かどうか とも言えます。
そして 毎年、合格者を見ると、ある3つの特徴をもっています。
桜修館側によるとこのような受検生を
意図的に集めているわけではないそうですが……。
合格を掴む子の3つの特徴
合格している子の共通した3つの特徴、
それは
① 色んな経験をしている
② 社会的関心が高い
③ 科学的関心が高い
1つずつ解説してみます。
① 色んな経験をしている
旅行やキャンプなど、普段と違う異文化に触れている。
とはいえ、子どもの体験の機会は少ないです。
お父さんやお母さんの体験談も話してあげましょう。
また、子どもが自分で調べる力があれば、
そのテーマに関連する資料を調べ、擬似体験するのもいいでしょう。
② 社会的関心が高い
世の中で話題になっていることやニュースなどについて、
日ごろから親子で話し合いましょう。
テレビでニュースを見て
思ったこと・考えたことを、親子で意見交換する。
このような何気ない日常生活が、物事を考える訓練となります。
子どもとの意見交換を大切にし、世の中の出来事や
仕組みなどに対しての考える機会を増やしましょう。
大人の視点を知ることで、子どもは
感想をより深めて書いていくことができるようになります。
子どもの作文力は親の関わり方こそ大きく影響します。
ぜひ、子どもの考える力を伸ばすため
親子の対話や取り組みを行ってみてください。
③ 科学的関心が高い
実験とその結果に関心を持てる子です。
「 教科書に書かれていることは本当なのだろうか? 」
そんな好奇心を満たすには、実験が一番の近道です。
学校で習った実験だけでなく、身の回りのものを使って、
正解のない実験をしてみましょう。
正解がないので、失敗してもそれは失敗にはなりません。
むしろ、次の実験を成功させるためのヒントとなります。
実験の条件を少しずつ変えて、
さらなる追加実験にチャレンジしてみてください。
この、答えのない実験のことを仮説検証と呼び、
桜修館でも大切にしている考え方のひとつです。
適性検査Ⅱとも大きく関係します。
答えがないということは、正解が複数あるということです。
桜修館作文をまとめ上げる上で、
必ず持っていなくてはならない視点のひとつです。
■ いきなり書き始める前に
何かを象徴していると考えられるが、
どのようにとらえることもできそうで、
逆に何を書いていいのかわからない……。
そういう課題を象徴課題と呼びます。
まず主題となる意見を考えましょう。
課題の文章を理解出来なくても、
問題の後にある、条件がヒントになっています。
そこから考えていきましょう。
次に、その考え方を人間の生き方や社会のあり方に結びつけ、焦点を絞ります。
例えば、人の生き方や、社会のあり方として意見を立てた場合、
それを展開する部分は、そのための方法を書くとよいでしょう。
「 多様な社会とそこに生きる自分 」を投影し、異なる素材を組み合わせ、
よりよいものを作るというようプラスな主張をしていきます。
方法を書く部分は、課題から一旦離れて書いてかまいません。
しかし、書き出しと結びは、課題のキーワードを生かして書きます。
ハッキリ書いてはいないが言わんとしていることを推測し、補います。
そして、これを抽象化します。
この作業は絶対に必要です。
コツは大きな視点を持つことです。
■ やってはいけない桜修館作文対策
桜修館の作文において、最も配点が厳しくなる書き方があります。
それは「 型はめ作文 」と「 予定作文 」の2つです。
この2つはよく作文対策に使われる書き方です。
「 型はめ作文 」とは、予め文章の型を決めておいて、
そこに設問に合わせて言葉をはめていくやり方です。
「 予定作文 」とは、「 この設問であればこのように書け 」と
いくつかのお題を事前に準備し、それを試験当日にアウトプットするというやり方です。
確かに文章表現において正しい型は重要です。
しかも、このやり方はラクですね。
しかし、桜修館の作文は受験生が桜修館の教育指針に向いているかどうか判断するもの。
主体性や創造性を重んじる教育指針において、
大人の思考で考えた内容を型ではめた無味乾燥の内容は評価が低くなるのは当然です。
こうした作文の出題意図には、「受検生の人格的能力もみる」という性質もあります。
可能な解釈であって論理的に通用する展開でも、
「 学校が求める人物像 」から外れれば大きく失点することもあり得ます。
設問の意図を正しく読み取る訓練を怠らないというのが
合格に向けて第一条件と言えるでしょう。
■ オススメの作文対策
作文力をつけるのにオススメなのが要約です。
他の公立中高一貫校(私立でも可)の過去問の文章を2行に要約するトレーニングです。
約2500~3500字くらいの長文を
要点を原稿用紙1行20字なので2行40文字にまとめます。
時間は最初はかかるでしょうが、最終的には1本10分で仕上げましょう。
元の文章のキーワードがきっちり抜き出せて、論理的な文章を
完全に書けるようになったならば、次は3行にしたり、1行にしたりと精度を上げましょう。
句読点なく、切れ目のない文章を書くことがなくなり、
必ず、論理性のあるまとめができるようになります。
>> 次回は桜修館受検の適性Ⅱについて
さぁ、しっかり対策を行い、
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