桜 修 館 受 験 対 策 セ ミ ナ ー

第4回 桜修館受検対策 適性検査Ⅱ 〜 合格を君に 〜

 〜 第4回 桜修館適性検査攻略 〜 

 桜修館の適性検査は1000点中500点。
全体の半分を占める適性検査を正しく対策することこそ受検生の合格に直結します。

今回は、適性検査 ( 適性II ) の傾向と対策についてまとめます。

▶︎▶︎ 第1回の内容
第1回 桜修館受検、まずはここから! 公立中高一貫校とは?
▶︎▶︎ 第2回の内容
第2回 好成績を狙え!通知表 アップ 徹底解説!報告書の点数の取り方
▶︎▶︎ 第3回の内容
第3回 シン・桜修館受検対策 適性検査Ⅰ作文 〜 サクラサカセロ 〜 

■ 適性検査Ⅱ 出題傾向を知ろう

桜修館の適性検査IIは3つの大問に分かれています。

・大問1 算数 200点
・大問2 社会 150点
・大問3 理科 150点

3つの大問のうち、大問1の算数は桜修館が作成した問題で、
大問2・大問3は、都立中高一貫校の共通問題です。
( 都立共同作成の数問の中から、桜修館側が1題ずつ選択 )

大問2の社会と大問3の理科は年々簡単になってきています ^_^♪

大問1の算数は、以前は
ひらめきを重視したり、高い計算能力の問われる問題がたくさんありました。

なので桜修館の算数といえば、難問・奇問のイメージを持っている保護者もいるのでは?

しかし、実は近年は基本に忠実な問題が出題される傾向にあります。

■ 適性検査対策

適性検査Ⅱ 3つの大問に共通する点、
それはとにかく文章が長~~~いこと。

問題そのものがいくら易化していても、
設問部分にたどり着くことができないのでは得点できませんね。

この点こそ、問題文が短いのに問題自体の難易度が高い私立入試と最も異なるところです。

私立受験と公立中高一貫校の併願をするご家庭は、
気をつけるべき点ですね。

適性検査の時間は45分しかなく、
問題文のすべてを熟読していると、
それだけで試験時間が終わってしまうことも…

対策として、2つの重要ポイントがあります。

① 重要なところを見抜く!解答に関連する部分だけ読む!

まずは設問から読みましょう。

一見大事そうな部分に見えたとしても、設問と無関係なのであれば、
その部分をいくら理解しても得点にはなりません。

問題文や会話文の1行目から読むのではなく、
先に 「 問題1 」 「 問題2 」 …とかかれた箇所を探します。

そして設問を大きな四角で囲み、何を訊かれているのか
まずは、はっきりさせましょう。

次に問題文に出てくる資料や図を四角で囲みます。
この資料や図をメインに使うのだ!と意識しましょう。

適性検査Ⅱでは問題を解くために資料があります。
資料 < 問題!

② 文章を読むスピードをUPする

桜修館の適性検査Ⅱは、多い年で文字数が約24,000字ありました。
多いですね!(T_T)

設問を囲い、読む場所を厳選したとしても、
受験生の読解スピードが遅ければ、厳しい戦いになります。

また、適性検査は複数の資料から読み取れる情報を
自分の言葉でまとめる力が必須です。

読み取った情報を頭の中でいかにして整理し編集するかの
情報処理能力も高める必要もあります。

桜修館セミナーでは情報処理能力向上アプリ
” TELLACE ” でトレーニングしています。
TELLACEは日本速脳速読協会が作成したアプリで、
単純に速読力を高めるのではなく
速く読み、早く理解する、速解力を高める効果があります。

・重要なところを見抜き、解答に関連する部分だけ読む
・文章を読むスピードをUPする
この2点こそが、どの大問においても重要な対策といえます。

次は科目ごとの対策を。

■ 算数

① 基礎的な計算能力

桜修館ではニュートン算や消去算など、私立入試でおなじみの特殊算は抑え目になっています。

逆に足し算、掛け算、引き算。割り算といった四則計算は、
私立受験生よりも入念に対策を行いましょう。
特に四捨五入について、位を指定して求められることが多々あります。

割り切れない割り算。
これは私立入試では出題されにくい分野です。
桜修館受検生として繰り返し演習しておきましょう。

そして計算する時はいつも、「 速く正確に解く 」を心がけてください。

② 条件を整理する力

適性検査理系の固有問題として有名な条件整理問題。

これはまず、問題文から読み取った条件を
表・ベン図・線分図などにまとめます。

桜修館の鳥屋尾校長先生も以前、適性問題等解説会において
表にまとめることをおすすめしていました。

日頃から表にまとめる練習をしましょう。

条件整理問題にはほとんど計算がありません。
計算能力とは別に類似問題を数解きましょう。

■ 社会

① 複数の資料を同時に読み取る力
社会の問題では、設問に関連する2〜3つの資料を読み取ることが求められます。

資料や図が番号の指示がある場合、
違う番号の資料や図から読み取れることを書いてはいけません。
シンプルに考えることこそが解く速度をあげる秘訣です。

必ず設問に指示に従い、指定された番号の資料だけを読み取るようにしてください。
他の資料につられないようにしましょう。

また、資料と図から共通して読み取れることを優先してまとめましょう。

資料はそういう意味に読み取れなくはないが……という場合、
その解釈が図の読み取りと無関係であれば、
それは答えでないことが多いです。

とくに写真や絵の資料の場合、たくさんの解釈が思いつくかもしれません。
他の資料の解釈と照らし合わせることこそが重要なのです。

② グラフ資料を正しく読み取る力

受験生の中で特に差がつくのは、グラフ資料の読み取りです。

グラフ資料は、はじめと終わりの差に着目すれば論点を外しにくいです。

2つ年のグラフであれば、両年を比較して、増加したか減少したのかはっきり理解しましょう。

決して、何年まで上がって、何年まで下がって、
また上がって、また下がって………
こんな細かい変化を追ってはいけません。

もちろん細かい変化を追うよう設問に指示がある場合は別ですよ。

③ 解釈を文章にまとめる力

最も重要なのはまとめる力です。
いくら正確に資料を読み取れたとして、
それを解答用紙に生かせなければ意味がありません。

答案作成練習を何回行ったかが合格の道を拓きます。

以下の点に気をつけてください。

・1文ごとに主語・述語がはっきりしているか?
・文と文の関係性は的確か?
・1文の長さが長すぎないか?

とくに慣れないうちは、1文1文の長さが長くなりがちです。

ここは受検生自身では最も対策しにくく、
だからこそ合否を分ける重要なポイントです。

適性検査Iの作文と並び、桜修館対策の要ともいえます。

■ 理科

① 仮説検証能力

学校の教科書の実験は、予想される結果が決まっています。
やってみるまでわからない実験ならば、そもそも教科書に載りません。

ところが、桜修館の理科の大問は
結果のわからない実験が出題されます。

問題の中で何度も実験してみて結果を複数並べたり、
前の実験の成果を踏まえて、新たに次への実験を実行したりします。

このように、結果から実験自体の
デザイン変更する考え方を、仮説検証と呼びます。
この考え方をしっかり持ち、
問題文のストーリーにおいてかれないようにしましょう。

② 数字からグラフ資料を想像する能力

桜修館の理科は、あえてグラフ資料の形をとらず、
実験から得た数字だけを記録として扱う問題が増えています。

記録の表をみて、どのようなグラフが
想定されるのか、想像力を使う問題です。

社会の大問がグラフから読み取る力なら、
理科の大問はグラフを作成する力を測っています。

実験記録の表をみたら、どのような傾向があるか、
表全体を隅から隅まで広く理解するようにしましょう。

■ 適性検査対策 まとめ

桜修館の適性検査は、年々簡単になってきています。
それぞれの問題はそこまで難しくありません。

ですので、それぞれの大問ごと、
自分に足りない能力を見極め、
日々の学習を通じてその能力を伸ばしていきましょう。

>> 次回は過去問との向き合い方について

さぁ、しっかり対策を行い、
桜修館中等受験合格を勝ち取ろう!


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